どんよりとした曇空の下、JRの小岩駅に降り立っていた。この日は始めに本八幡の駅周辺をふらついていたが、昼吞み出来そうな店は無い事に途中で気付き、駅で5個ほど移動してこの街に来た。小岩と言えば先日きた「大竹」なんかが有名だが昼間はやっていない。昼のみ目的で小岩をふらつくのは初めてだ。お目当ての飲み屋に行くまえに少し小岩の商店街を歩いてみる。心なしか以前よりも閑散としていて、自分が高校時代に遊んだ小岩とは少し違ってた。夜であればあんなに酔っ払いが行き交う道も凄く静かになっている。
小岩のランドマーク的存在だった「湯宴ランド」も4/20で閉館してしまったらしい。この辺りにしては値段設定が高めだったことと、客足が減ってしまったことが敗因なのだと思う。かつては元気なご老人たちの憩の場であったのにね。
湯宴ランドから少し歩いたところの路地を曲がると男性なら誰でも知ってる(?)地蔵通りがある。そこも、もう昔の活気は全くもってない。その通りに在るのがお目当ての店、「立吞処 くら」だ。
日曜日の12:10に入店。先客は1名。その後何名かの客が流れ込むように入ってきた。ここも先日行った鶯谷の「秀吉本店」同様、チケットを買って払う方が安い。(もちろんキャッシュオンもある)しかもこの店は最少単位が500円からのチケットなので余すリスクも少ないと思う。
取りあえず1,000円分のチケットを買って酎ハイをオーダー。1杯200円とはえらく安い。メニューの数は、新小岩の「わか」や大塚の「晩杯屋」と比べると少ない。そしてオペレーションも異国の方達で回している。事前の「調査by Google」によるとマグロ料理系が旨いとのことでマグロ刺しと煮玉子をオーダー。
マグロは確かに旨い。これで300円ならお得だと思う。ただ騒ぎ立てるほどではないし、実際自分以外の客はだれもオーダーしていなかった。
煮玉子が到着する頃、女性の2人組が隣のスペースに立った。日曜日の昼から立吞みとは頼もしいもだと思ったのも束の間、ポケットから4-5千円分位のチケットを出した。彼女は間違いなく昼吞みスキルの高い人達だ(笑)
何杯かお替りした頃にマカサラを追加注文。業務用だけどそこはしょうがないよね。
100円だもの by みつを
さてチケットも使いきったし帰ろうかと思っていた時に隣の会話が耳に入ってきてしまった。
でさー、私はあんまり相手の負担にならないように、毎週とか会わないようにして、少しずつ頻度を落としていったわけー
直ぐにピンときた。それって・・・「恋ばな」ですよね・・・。そして自分は店員にこう告げた。
おかわりお願いしまっすっ!!!!(゜o゜)
そーだよね。唐揚げ好きとしては居酒屋でマストオーダーしなきゃいけないのを忘れていた(笑)別に聞き耳を立てているわけじゃないけど、酔っ払いの会話のボリュームって杯を重ねるごとに大きくなってくるので丸聞こえ。店内には同年代と思われる方達の赤裸々な気持ちが響いていた。そして自分は店員さんにこう告げた。
じゃがバターくださいっ!!!(゜o゜)
あーいいじゃないか。日曜の昼下がりにまるで「ドロドロの昼メロ」を観ているような感覚。こうなると一人のみも楽しいものだね。その後、予定が出来たので残っていた酎ハイを一気に煽って店を後にしたが、その後どんな結末になったのかは知る由もない。酒場ってのは日頃溜まっている鬱憤を晴らしたり、笑ってみたり、泣いてみたりと様々な人々がすれ違う。だから面白い。
この店のまとめ
- チケットは10%のプレミアム付き
- 500円からチケット購入可能
- マグロ料理がおススメ
- ツマミメニューは少な目
- 毎日12時開店
基本情報
- 店名 : くら 小岩南口店
- 住所 : 東京都江戸川区南小岩7-26-5
- 営業時間 : 12:00-24:00
- 定休日 : 年中無休
- 予算 : 1,000円以下
この店に関係するリンク
なし
訪問記録(都度書き足していきます)
頼んだもの : アジフライ・味玉・ポテサラ・酎ハイ3
感想 : 今年初めての「山の日」に高尾山のマウントビアでも行って楽しもうかと思ったのだけど、食べホ・吞みホに一人で行くのもねー・・・。とのことで、朝から小岩駅で「新規開拓を!」と狙ったものの、残念ながらお休み。とういうことで、こちらに避難。店内は殆ど人が居なくて、世の中は既に「お盆モードに突入」のようでした。でもゆっくりした時間が過ごせたので良い祝日だったと思う。
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