これが「日本一のラーメンショップ」と呼ばれる理由がよくわかった。ただ濃いだけじゃない。ただ背脂が多いだけじゃない。計算され尽くしたバランスと、素材へのこだわりが、この一杯を特別なものにしているのだ。

派手さはないが、丁寧に作られたラーメンには、確かな技術と愛情が感じられる。流行りのラーメンではなく、長く愛される味。それがこの店の魅力

豚骨の旨味はしっかり感じられるものの、脂っこさはほとんどない。醤油ダレとのバランスも良く、飲み干せる系のスープだ。刻みネギは少なめということだったが、スープに混ぜるとちょうどいい薬味として機能する。

千葉県内に複数店舗を展開する松信の八千代台店は、二郎インスパイヤでありながら、どこかホッとする優しさを持った一杯を提供してくれる。京成八千代台駅から徒歩圏内という立地の良さも相まって、二郎系初心者から上級者まで幅広く愛される理由がここにある。

筑波山の麓、のどかな田園風景の中に突如現れる行列。それが「名無し」の目印だと言っても過言ではない。平日でも休日でも、昼時には必ずと言っていいほど行列ができている光景を目にする。