名古屋市千種「おばんざい食堂ぴんころ」土日も昼飲みできる酒場

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おばんざいと刺身が美味しい昼飲み食堂

おばんざいと刺身が美味しい昼飲み食堂

緊急事態宣言が明け、市内の居酒屋が少しずつ営業を再開してきている。時間制限はあるものの、コソコソせずに飲むビールはやっぱり美味しい。平日は定時に会社を出れば何とか滑り込めるが、メインはまだまだ土日の飲み歩きとなっている。

この店に初めて行ったのは緊急事態宣言よりも前、ゴールデンウィークが始まる日だった。とても良い店だったので、翌週も来ようと目論んでいたが、名古屋市からの要請があり、その後はずっと店は閉まっていた。最近SNSの情報で営業再開したと知り、また早く行きたいと思いつつ、以前の訪問を思い出しながら記事にしている。

店は千種駅から１０分程度歩く。立地条件は決して良くなく、歩きながらこんな住宅街の方に店があるのだろうか？と思ってしまう。雨の中、少し前を歩く２人組もその店がお目当てらしく “やってるかな？大丈夫かね” と会話が聞こえてきた。そして２人組は店の中へと吸い込まれていった。そして自分たちも後を追う。

店の雰囲気

扉を開けると店内はカウンターが６席ほど。４人掛けや２人掛けのテーブル席もある。全部で２０名位は入れるだろうか。コンクリート打ちっぱなしの店内は、おばんざい食堂というよりも、喫茶店のようなおしゃれな雰囲気だった。ファーストオーダーは生ビール

中ジョッキに注がれた生ビールは驚きの価格「アサヒスーパードライ」 180円

この店の昼飲みのいいところはアルコールが非常に安いところ。生ビール・ハイボール・レモンサワー・日本酒・焼酎とも一杯一律 180円というから驚き。写真でも分かるろとおりグラスは普通サイズ。自分たちは食べるよりも、飲む方がメインなのでこういう店とは相性がいい。

駅から少し歩くこともあってのどが渇いていた。中生を数十秒で飲み干しおかわりをする。おかわりを持ってくるとき、ママが「急がなくてもいいからたくさん飲んでね」と声をかけてくれた。ママとは少し話しただけで人柄がわかる良い人。この店も普通なら直ぐに繁盛するはずだっただろうに、緊急事態宣言の真っ只中にオープンしたこの店は、営業・休業を繰り返しながら約半年が経過している。

時間は昼の１３時過ぎ。カウンターはムーディーに照らされている。店内は有線が流れていて、なぜか全てがカバー曲という不思議なチャンネルが選択されていた。料理を待っている間、誰の歌だか友人と当てっこをしていた。先方を歩いていた２人組もいつの間にかそれに参戦していた。最初のおつまみが来るまでの間、ビールは既に３杯目に突入していた。

おばんざいがおしゃれに盛られた３種盛り 580円

ホタテの形をした皿に大根と鶏肉の煮物、右のお椀はほうれん草のゴマ和え、真ん中のグラスは何だったか覚えていない。このボリュームでこの価格なら申し分なく、おつまみはこれだけでも十分な量がある。アルコールが安いというだけでは無く、このお店のもう一つの特徴はお皿にある。普通は消耗することも考えて（割れたり・欠けたり）、出来るだけ安価でしかも洗いやすい、収納しやすいようなお皿が使われるのだけど、この店で使われるのはその真逆でデザイン性に富んだものが多く使われている。また写真に収めていないが、カウンターの椅子には自転車のペダルのようなものがついていて、それも少し変わっている。帰り際にママとマスターに聞いたたところ、そういう少し凝ったものが好きだと双方が言っていた。いままでこの椅子に興味を示すお客さんがいなかった様でマスターはとても喜んでいた。続いて刺身の良いのがあるよと教えてくれたのでそちらをオーダー。

新鮮な刺身が美味しそう「刺身４種の盛り合わせ」

実はこの店、11:30-14:00まではランチ営業をしていて、そのメニューで一番売れ筋なのが海鮮丼だという。そのため多く用意した刺身が残ることもあり、それを昼飲みメニューで安く出してくれているそう。この日は、マグロ・サーモン・きびなご・ネギトロに玉子が乗っていた。値段は覚えていないが1,000円以下だったことは間違いない。サーモンはかなり脂が乗っていて旨かった。１回しか行ったことがないので試してないが、13:00から14:00の間は海鮮丼をつまみに昼飲み価格でビールが飲めるのではないかと思う。

飲み物の写真はいくつも撮っていないが、結局２人で１２杯のビールやハイボールを飲んだ。それでもお会計は4,000円も行かなかったのでかなりリーズナブルに昼飲みすることが出来た。

店の外に出ると雨が降っていた。そして酔い覚ましのために今池まで歩く。今日は良い店に出会ったなと思いながら住宅街をあるいていると今池公園に辿り着いた。公園の向こう側はもう味仙の本店が見えてきていて、今池とのハシゴ酒も簡単だ。この後、２軒の酒場をめぐり、何杯かのアルコールを胃袋に収めてから家路へとついた。