美味しくてリーズナブルな炭火焼鳥が食べられる老舗の居酒屋
最近、大曽根というと角打ちの「佐野屋」一択になることが多いが、この日は駅から離れてみた。なんでも少し歩いた所に雰囲気の良い焼き鳥屋があると知り、名鉄瀬戸線の高架下に沿うように進む。十数分歩いたところで目的地についたが、そこは以前バインミーを食べにきた店のまさにすぐそばで、その時は全く気にもしなかった店だった。
店の雰囲気
店内に入ると先客は4名ほど。二の字カウンターがあり、20人も入れば満席になる広さ。店内の壁やメニューは炭火焼きの煙で煤けた感じで茶色くテカテカとしている。店主ひとりのオペレーションなので焼き場と厨房を行ったり来たりして、客はそれを両サイドから眺めている。ファーストオーダーは瓶ビール。
瓶ビールをオーダーすると無言で出てくるサッポロラガービール(通称赤星)。店主の栓の開け方が独特で、かなり勢いよく開栓するので面白い。何でも最近、アルコールの仕入れ先を変えたようで、以前のところから「佐野屋」に変更したと言っていた。店主と他のお客さんが話していたが、店主はあの佐野屋の店舗(立飲みスペース)には行ったことが無いと言っていた。こういう話は良く聞くけど、居酒屋の店主は近隣の他の店に殆ど行ったことが無いらしい。多分、自分の店と近隣の店は同じ時間に営業しているので、なかなか行けるような時間が無いのだと思う。焼き鳥は砂肝とねぎまをオーダー。
アルコールも焼き鳥もメニューは多くないが、焼き鳥屋としては十分。1串に刺さっている肉は大ぶりで2種類(4本)食べればお腹が一杯になる。1種類2本縛りだとひとり飲みでは辛いけど、店主ひとりのオペレーションを考えるとそれも仕方ないと思う。店にはローカルルールがあって、「1度の注文で2種類まで」らしい。例えば、「ビールと砂肝」「ねぎまときも焼き」という感じだ。店主ひとりできりもりしているし、伝票を付けてる感じでは無かったので、いっぺんに沢山注文されても覚えていられないのだと思う。赤星が飲み終わったのでぶどう割をオーダー。
オーダーの際に「割合は?」と店主に聞かれるので何対何と答える。5対5であればブドウエキスと焼酎は半分だ。自分は薄目と思い、「ななさんで」とお願いしたがこれは逆の割合だったらしく焼酎が7になってしまった。一口飲むだけで分かる「これは完全に足に来るヤバいやつ」だと。そういう飲み物は大体甘い。そして口当たりが良くてジュースっぽい味の向こう側にかすかなアルコール臭がする。案の定、二口目からは甘味しか感じられず、くいくいと飲んでしまった。こういう時は通ぶってはいけない。素直に「薄目でお願いします」と言うべきだと思った。追加でなんこつをオーダー。
砂肝について大須の「角屋」のそれと比べてしまうと劣るが、それ以外の焼き鳥に関しては、こちらの店の方が断然美味しいと思った。大衆酒場のような焼き鳥屋は名古屋に少ないのでまたこの店には来たいと思う。最寄りの駅は名鉄瀬戸線の「森下」だけど、散歩がてら大曽根から歩くのも良いかと思うが、ぶどう割を飲んだ後は、素直に森下から電車に乗ることをお勧めします。
この店のまとめ
- 注文は一度に2種類まで
- ぶどう割は濃いめなので注意
- ビールの栓の開け方に注目
基本情報
- 店名 : やきとり なかの
- 住所 : 愛知県名古屋市北区大曽根2丁目1−16
- 営業時間 : 16:30-21:00
- 定休日 : 土曜・日曜
- 予算 : 2,000円以下
ギャラリー
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なし
訪問記録(都度書き足していきます)
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