ひとときの安らぎを与えてくれる昔ながらの立飲み居酒屋
こんなにシンプルな店名が他にあるだろうか?数多くの居酒屋を巡ってきたが、こんなにもストレートでシステムや店内の雰囲気まで伝えられるものは無かった。この店がある場所は三重県四日市市。過去、多くの工場やコンビナートに勤める方達で賑わっていた街だが、今はそこまでではない。しばらくぶりに四日市を訪れたのだが、ここ数年でチェーン展開する居酒屋が進出し昼間から営業している店も多いので昼飲みに困ることは無くなったみたい。
店の雰囲気
チェーン店とは正反対の位置づけにある外観。ロゴや色味など全くない外観はかなり威圧感があって、覚悟を決めた人でないと引き戸は開けられない雰囲気。先客は6名ほど。カウンターだけのお店で8名くらいがやっと立てるという感じ。ファーストオーダーは瓶ビール
夕方早い時間からご常連さんが楽しそうに会話しながら飲んでいる。内容は翌日行われる競馬の話が中心。スポーツ新聞の競馬紙面をみながら、明日出走の馬について熱く議論を交わしていた。名古屋から小一時間離れただけで、こんなにも街や酒場の雰囲気が違うものか?と驚きを隠せなった。そう・・・感覚的には関西の方に近い気がする。そしてつまみを注文。
あまり見かけない “金串” に刺してあるタイプで横にはミカンが添えられている。もう完全にノスタルジック。おつまみメニューはいくつかあってどれも安い。しかし殆どの人はお酒を多く注文していて、女将さんとおしゃべりしていることが多い。いろいろと飲み歩いているとこういうお店には、一定の確率で遭遇する。いわゆるBARみたいな場所。女将さんの人柄や常連仲間との会話が楽しくて毎日のように訪れる。1回の支払いは多くないけど、頻度が高く、酒を提供する方が多いので仕込みなどの手間もさほどかからないから比較的楽に営業できていると思う。
こういう店にはそれなりの需要があって、独り身だったりすると、そんなに食べられないけど、軽く一杯飲んで誰かとしゃべって帰りたい。立飲みだから長居もしないし小一時間、女将さんや常連さんと今日の出来事をしゃべって帰る。完全な想像かも知れないけど、少なくとも自分はそうで、こういうお店が近くにあったら良いなぁと思う。
酒場のスタイルは自由・飲み方も自由。コンビニの店先で缶ビールを飲むのではなくて誰かと話しながら飲みたい時もある。理由があって、友人や知人と飲むことが叶わない人も世の中には多い。この店はそういう人達にひとときの安らぎを与えてくれるような、そんな立飲み居酒屋。四日市に行くときはまた必ず寄ろうと思う。
この店のまとめ
- 店の外観に貫録あり
- 常連さんの多い店
- つまみはどれも安い
基本情報
- 店名 : 地酒直売所 立呑
- 住所 : 三重県四日市市諏訪栄町3-6
- 営業時間 : 14:00-21:00
- 定休日 : 日曜日
- 予算 : 1,000円以下
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