この店は上野駅のすぐ目の前のビルの5Fでアクセスは非常に良い。店は所謂チェーン店でツマミは至って普通のものしかない。飲み物も特筆すべきものは何もない・・・・。ナイナイ尽しのこの店をなんでブログで紹介するのかというと、大きなおススメが一つだけある。それは接客である。酒をを呑むのに「接客だの雰囲気だの必要ない!」と味重視の方はこの記事は読み飛ばしていただきたい。ただ読み飛ばすと少―しだけもったいない思いをすると思う。
僕は実際そう思っている。だって食べたり、飲んだりするものは至って普通だから。でも月に一回くらいは必ず行ってしまうのは店長や店員さんに会いたいからだ。ほぼ全員が女性だが、いかがわしい気持ちではなく普通に面白いし大袈裟にいうと惹かれてしまう。店員さんは9割以上が外国の方で東南アジア方面が多いと思う。ベトナム・タイ・フィリピンなどでネームプレートに母国名が書いてある。殆どは日本に勉強に来ている学生さんたちが学びながらアルバイトとして働いている。実はこの学生さん達の日本語が面白いのである。決してバカにしている訳ではなくて、僕自身海外に行って英語をしゃべっている時は現地の人にそんな風に聞こえているんだと思う。面白さの源はみんなが揃いもそろって店長と同じ口癖やイントネーションになっている所なのだ。
店長はこの店に努める前から僕の知り合い。その頃から漫才師顔負けの面白さで、今でもそこら辺の出たての女芸人より確実に面白い。注文をすると学生さん達は真顔で「はいおけーーーーーーー♪」とか「どもーーーーーーー♪」とか「注文はそれだけで良いのかしらん♪」とか言ったりする。エキゾチックな顔つきと言葉のギャップについつい笑ってしまう。昨日もちょうど同僚と言ってきたが、ベトナムから来たばっかりだと思われる店員さんが「ホッピーひとちゅ・生ひとちゅ・やきとりしおでひとちゅ」と言っていて吹き出してしまった。多分これも「注文の確認する時は最後に“チュ”をつけるのよぉぉぉ」と言っているのだろう・・・。立ち振る舞いもみんな店長そっくりで注文を取りにフロアーを「スーッと」滑って現れてみたり、滋養強壮(さほど効果はない)に効くハイボール的な物を頼むと殆どの店員がニタニタする。そういう細かいところも教えているのか、店員さん自体が店長の動きを盗みとっているのかも知れない。
チェーン店なので4人掛けの半個室みたいな席もをあるし、ちょっと会社の同僚とかと行くには問題ない店の雰囲気。上野は居酒屋激戦区なのでどうしても他の店に行きたくなってしまうが機会があればって感じ。店もそれほど混んでないので4人位だったら予約なしですんなり入れるはず。そして学生さんとの注文のやりとりやたわいもない話を楽しんでみるのも良い。そして店長との掛け合いも楽しめば、「なるほど、また来てもいいかな・・。」となることだろう。
この店のまとめ
- いわゆるチェーン店
- ツマミ普通 飲み物普通
- 接客が楽しい
- 店員さんの殆どは東南アジアからの留学生
- 店長の笑いの破壊力はすごい
- そして、なんとなく、また来てしまう
基本情報
- 店名 : 串八珍
- 住所 : 東京都台東区上野6-14-6 上野山田ビル 5F
- 営業時間 : 16:30-23:30 (月―金) 14:00-23:00 (土日・祝)
- 定休日 : 無休
- 予算 : 3,000円以下
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ギャラリー
訪問記録(都度書き足していきます)
頼んだもの : ホッピー×3 梅割り×3 生中×1 ハイボール×4 唐揚げ, 春雨サラダ, 焼き鳥盛り合わせ, 厚揚げ, ポテトフライ, 手羽先餃子
感想 : 店がヒマらしく店長の姿が見えなかったので、店員さんに聞くと「ジムショデナンカ・シゴト、ジブショシゴト」というのでシフトでも組んでるのかなぁと同僚と話していた。その10分後に黄色の画用紙にオレンジ色の蛍光ペンで手書きした忘年会予約受付中のポスターを持って登場・・・何も見えない・・・。懲りずに色ちり紙で作ったバラや、紙テープをリング状にしたモールなども作ってきて、まるでネコが外で捕まえてきたネズミを飼い主に自慢するようなドヤ顔・・・。店の入り口が一気に保育園の様になってました(汗)