旨い刺身が食べたいならオススメの立ち飲み居酒屋
この日は友人の東京飲み歩きツアーの付き合い。そのうちひとりの娘さんがこちらに住んでおり、娘さんも合流して一緒に飲みに行くことになった。友人の娘といっても20代前半で、濃いブルーのライダースジャケットをかっこよく羽織って登場した姿を見て、その若さとイケイケ感に正直羨ましさを感じてしまった。向かったのは水道橋の「スタンドヒーロー」。ここは刺身が自慢の立ち飲み居酒屋として知る人ぞ知る名店だ。きっと彼女も満足してくれると思う。
店の雰囲気
水道橋駅から歩いて1分ほどの場所にある「スタンドヒーロー」は、開店前から行列ができるほどの人気店だ。店内に入ると、予想通りの賑やかさで活気に満ちている。9.5坪という決して広くない店内には、立ち飲みテーブルがずらりと並び、サラリーマンや常連客でごった返している。店頭にもビールケースに板を乗せた簡易テーブルが並んでおり、まさに立ち飲み屋らしい光景だ。
壁の黒板にはメニューがところ狭しと書かれており、見ているだけでも楽しい。刺身や串揚げ、一品料理まで、価格も良心的で種類豊富なメニューに目移りしてしまう。ここは何を頼んでもハズレがないと評判の店だけあって、どれも美味しそうだ。
まずは喉を潤そうということで、定番のホッピーを注文した。キンキンに冷えたホッピーが運ばれてくると、立ち飲み屋に来た実感が湧いてくる。一口飲むと、爽やかな苦味と炭酸の刺激が疲れた体に染み渡る。やはりホッピーは立ち飲み屋で飲むのが一番だ。

黒板はひとつしか無いので写真を撮ってスマホでじっくりと吟味する
一息ついてから、改めて壁のメニューをじっくりと眺めてみる。今日のお目当ては刺身だが、他にも気になる料理がたくさんある。結局、新鮮な刺身を中心に何品か注文することにした。
注文してからそれほど待つことなく、料理が次々と運ばれてくる。どれも丁寧に盛りつけられており、この価格でこのクオリティかと驚かされる。立ち飲み屋だからといって手を抜くことなく、しっかりとした料理を提供してくれるのがここの魅力だ。友人の娘も興味深そうに料理を見つめている。

銀色に光る身が美しい「いわしの刺身」330円
まず最初に運ばれてきたいわしの刺身は、見た目から既に新鮮さが伝わってくる。銀色に光る美しい身は、まさに脂がのりのりといった感じだ。一切れ口に入れると、いわし特有の濃厚な旨味が口の中いっぱいに広がる。臭みは全くなく、これぞ新鮮ないわしの刺身という味わいだ。脂の甘みと身の弾力が絶妙で、生姜醤油で食べると、さらに美味しさが引き立つ。

厚めにカットされた身がぷりぷりの「〆ぶり刺身」590円
続いて運ばれてきたぶりの刺身は、厚めにカットされた身がぷりぷりとしていて、見るからに美味しそうだ。口に入れると、ぶり特有の脂の甘みと身の弾力が見事に調和している。噛むほどに旨味が溢れ出し、思わず笑顔になってしまう美味しさだ。

ジューシーな鶏肉に甘酢のタレが絡む「チキン南蛮タルタル」390円
刺身だけでなく、温かい料理も試してみようと注文したチキン南蛮は、期待以上の仕上がりだった。ジューシーな鶏肉に甘酢のタレが絡み、その上にたっぷりとかけられた自家製タルタルソースが絶品だ。タルタルソースは酸味と旨味のバランスが絶妙で、チキンとの相性も抜群。立ち飲み屋のレベルを超えた本格的な味わいで、これだけでも十分満足できる一品だった。
どの料理も期待を上回る美味しさで、さすが人気店だけのことはある。特に刺身の新鮮さは特筆もので、これを目当てに通う常連客が多いのも納得だ。価格も良心的で、気軽に美味しい刺身を楽しめるのが嬉しい。いい店だから自分もまた来るし、読者の方も近くに寄ったらぜひ行ってみてほしい。ただし、開店前から並ぶ覚悟は必要かもしれない。
この店のまとめ
- 新鮮刺身
- 良心価格
- 立ち飲み名店
- 行列必至
- アクセス抜群
基本情報
- 店名:スタンドヒーロー
- 住所:東京都千代田区神田三崎町2-21-9 田島ビル 1F
- 電話番号:03-3221-9701
- 営業時間:月~金 17:00~22:00、土 16:30~20:00
- 定休日:日曜日・祝日
- 予算:2,000円〜
- 駐車場の有無:なし
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