ひとり酒場ではこのサイトで紹介して欲しい飲食店のオーナーさんを募集しています。詳しくはタップして下さい。

中央区月島「生駒軒」下町の町中華をめぐる食べ歩きがしたいなら絶対に外せない店

生駒軒-0906-外観2
この記事は約4分で読めます。

下町の町中華をめぐる食べ歩きがしたいなら絶対に外せない店

月島の清澄通りと並走する裏通りを歩いていると、昔ながらの小さな看板を掲げた一軒の中華料理店が目に飛び込んでくる。それが今回紹介する「生駒軒」だ。

実はこの生駒軒、都内に数多く展開している”生駒軒”の中でも特別な存在なのをご存じだろうか。人形町甘酒横丁にある元祖生駒軒は1919年創業で創業100年を超える老舗だが、月島のこちらも長い歴史を持つ暖簾分けの店である。のれん分けした店それぞれ特徴が異なるのが生駒軒の面白いところで、各店が独自の味を守り続けているのだ。

町中華好きなら一度は聞いたことがあるだろう”生駒軒”の名前。その暖簾を受け継ぎながらも、月島という土地柄に根ざした独特の雰囲気を醸し出すこの店は、下町の食べ歩きには欠かせない存在と言えるだろう。高層マンションが立ち並ぶ月島の街並みの中で、時代に流されることなく昔ながらの味を守り続けている姿は、まさに町中華の鑑である。

店の雰囲気

午後1時過ぎ、生駒軒の扉を開けて店内に足を踏み入れると、懐かしい昭和の香りが鼻をくすぐる。カウンターと小さなテーブルのみの小さな店内は、まさに町中華といった佇まい。先客が数名、カウンター席でゆっくりと食事を楽しんでいる光景は、なんともほっとする風景だ。

壁には手書きのメニューがびっしりと貼られており、その中から今日のお目当てを探す。ラーメンから定食まで、豊富なメニューが並んでいるが、やはり目を引くのは「小チャーハン ワンタンメン 」のセットメニューだ。この価格設定を見ただけで、この店の良心的な姿勢が伝わってくる。

店の前を通る時、中華鍋を振るう音がいつも聞こえてるという評判通り、厨房からは威勢の良い鍋を振る音が響いてくる。店主の手際の良さと料理への情熱を感じさせる音だ。注文を済ませ、よく冷えたお水を飲みながら料理を待つ。

生駒軒-0906-半チャーハンラーメンセット

ボリュームも味もちょうどいい「小チャーハンとワンタンメンセット」950円と

程なくして運ばれてきた「小チャーハン ワンタンメン」を見た瞬間、その見た目はザ町中華といった感じ。チャーハンはパラパラとした理想的な仕上がりで、卵の黄色が鮮やかに映える。一方のワンタンメンは、透明感のあるスープにプリプリのワンタンが浮かび、わかめの緑が彩りを添えている。

まずは小チャーハンから箸を付けてみる。一口目で感じるのは、米一粒一粒がしっかりと油でコーティングされているパラパラ感。そして口の中に広がるのは、醤油ベースの優しい味付けと、具材の旨味が絶妙に調和したハーモニーだ。チャーシューや卵、ネギといったシンプルな具材だが、それぞれの素材の味がしっかりと感じられる。特に卵の甘みとチャーシューの塩気のバランスが絶妙で、飽きることなく最後まで美味しくいただける。火力の強さを感じさせる香ばしさもあり、これぞ町中華のチャーハンといった仕上がりだ。

続いてワンタンメンのスープを一口すすってみると、美味しいという言葉が自然と口をついて出る。鶏ガラベースのあっさりとしたスープは、雑味がなく非常にクリアな味わい。しかしあっさりしているからといって物足りないわけではなく、深いコクと旨味がしっかりと感じられる。そして何より印象的なのがワンタンの完成度の高さだ。薄い皮に包まれた豚肉の餡は、ジューシーで肉の旨味が口いっぱいに広がる。皮のもちもち感と餡の食感のコントラストが楽しく、ワンタンもいい感じという評価にも納得である。麺はストレート系の中細麺で、スープとの絡みも良好。噛むほどに小麦の風味が感じられ、スープの味を邪魔することなく調和している。

二品を交互に味わいながら食事を進めていくと、ボリュームもちょうどいいという感想が浮かぶ。小チャーハンとはいえ十分な量があり、ワンタンメンと合わせると満足度の高いランチになる。しかもこの内容で950円という価格は、月島という立地を考えても非常に良心的だ。

食事を終える頃には、すっかりこの店の虜になってしまった。料理の美味しさはもちろん、店主の人柄の良さや昔ながらの町中華の雰囲気、そして何より価格の良心性。これらすべてが合わさって、また来たくなる店だと確信した。下町の食べ歩きを楽しむ人にとって、この生駒軒は間違いなく外せない一軒だろう。読者の方も月島界隈に足を向ける機会があれば、ぜひ一度この味を体験してみてほしい。きっと町中華の魅力を再認識することになるはずだ。

この店のまとめ

  • 安価な価格設定
  • 昔ながらの町中華
  • 生駒軒グループ

基本情報

  • 店名:生駒軒
  • 住所:東京都中央区月島1丁目26-10
  • 電話番号:03-3531-6467
  • 営業時間:月~金 11:00~14:00、17:30~20:00
  • 定休日:日曜・祝日
  • 予算:1,000円位
  • 駐車場:なし
営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。

ギャラリー

この店に関するリンク

 

この記事を書いている人
ひとり

下町生まれの下町育ちで毎日のようにどこかの居酒屋で一人飲みしています。たまには誰かと一緒に飲みに行きたいと思っていますが、約束がすごく苦手なので仲良くさせていただけるのであれば、当日突然誘ってください(^^♪

ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
ごはん屋中央区東京都
この記事が良かったらシェアしよう!
ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
スポンサーリンク