アンティーク家具のような串かつ居酒屋
古いものが好きだという人が世の中には一定数存在する。古着やアンティーク家具、ビンテージカーなど。新品にはない味わいがあり、ちょっと汚れた、形が経年劣化した方が好きという嗜好は分からなくもない。今日の店は居酒屋界のアンティーク・ビンテージに相応する店。名古屋市新瑞橋というニッチな場所にある。
店の雰囲気
店の戸は開け放たれていて店内の先客はゼロ。但し、店先の焼き台の前には5名ほどが立飲みしている。店内はガラガラなのに立飲みは混んでいて不思議に思った。ファーストオーダーは瓶ビール。
アルコール類の値段は店内どこも見渡してもなかったのが残念。はっきりとは言えないが、少し離れた場所にある「どての品川」とどうやら関係があるらしい。したがっておつまみは串かつやどてとなる。
串かつは今まで食べた中で最安値だと思う。どては良く煮込まれていて黒光りしている。飲んでいるうちに、外が混んでいる理由がなんとなくわかった。外の焼き台の位置からは店内のテレビが良く見えて、そこにはドラゴンズ戦が映っていた。ドラゴンズの選手が打つたび、捕るたびに店先には歓声と落胆の声があがり ”超” が付くほど盛り上がっている。
先客の片付けが終わっていない店内。この壁を見ながら、この店に訪れた数多くの客があの席に座り、誰とどんな話をしながら酒を飲んだのかと想像する。お世辞にも綺麗とは言えないが、歴史を感じさせられる。追加でとん焼きを注文。
いわゆるシロだが、この地域のシロは歯ごたえがある。来た当初はゴムみたいな感じで嫌だなと思っていたが、最近は慣れてきて、このにゃんにゃんした噛み応えが好きになった。逆に関東のは柔らかすぎる。
自分の席の後ろにちょうど冷蔵庫があって、勝手に取り出し、女将さんに「酎ハイもらいますよ」と声をかける。と、グラスを持ってきてくれた。
多分、儲けなんかも気にしていない店だけど、常連が足繁く通う店。馴染みの客が来てくれて毎日楽しけりゃそれでいいという雰囲気。だから全くギスギスしてない。自分の店の独自のルールを決めたりしている店があるけど、そういうんじゃないのだよね。
酒飲みは自分の気に入った店というのが必ずあって、その店が他の人から見た時に良いとか悪いとかは関係ない。自分の身に着ける洋服のセンスのようなもので、趣味はいろいろなんだよ。これからも自分に合う店を探していこうと思う。
この店のまとめ
- ドラゴンズファンの多い店
- 「どての品川」と関係あり
- 店内の方が空いている
基本情報
- 店名 : しな川
- 住所 : 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通7-10-2
- 営業時間 : 18:00~22:00
- 定休日 : 日曜日
- 予算 : 1,500円以下
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