予約必須!洋食をつまみ飲める隠れ家レストラン酒場
浮島通りを夜歩くと、薄暗い通りの中にぽつりぽつりとおしゃれな店が灯りをともしている。国際通りの喧騒とは違って、この通りの雰囲気はどこかしっとりしていて落ち着く。石畳の隙間から聞こえてくる話し声や笑い声、グラスのぶつかる音。そういう音が似合う通りだ。
コロナ真っ最中で日本に緊急事態宣言が出されていた頃、自分は沖縄にいた。当時は営業している店が少なくて、やっていても時短営業という店ばかり。そんな時にふらりと寄ったのがこの店だった。あれから数年が経って、久しぶりに浮島通りを歩いていたら、木製の看板が目に入った。そういえばあの店はどうなっているんだろう。階段を下りていくと、変わらずそこにあった。
店の雰囲気
門をくぐって石段を下りていくと、暖かい灯りが迎えてくれる。店内に入ると、あの頃と変わらないアジアンテイストの空間が広がっていた。南国リゾートのバーを思わせる内装で、センスの良いテーブルやソファーが並んでいる。カウンターに座ってメニューを確認する。まずはオリオンの生ビールを注文して、乾いた喉を潤した。キンキンに冷えたグラスから注がれるビールが喉を通る瞬間、ああ沖縄だなと思う。
この店はマスターのワンオペで、繁盛を嫌う。タイミング良く来ないと大抵は断られる。でも実は店内は広くて、本来なら50名位は余裕で入れる大きさ。ゆったりとしたソファー席、落ち着いた照明、壁に飾られた小物たち。ここは時間がゆっくり流れる空間で、急いで飲むような場所じゃない。マスターはそれをわかっているから、無理に客を詰め込まないのだと思う。
料理が運ばれてきた。皿の上に丁寧に盛り付けられた料理からは、マスターのこだわりが伝わってくる。見た目からして期待できる。

マスカルポーネを付けて食べると幸せが口いっぱいに広がる「バケット」380円
まず出てきたお通しのバゲットが良かった。マスカルポーネチーズをたっぷり塗って口に運ぶと、バゲットの香ばしさとチーズのクリーミーさが絶妙に絡み合う。パンの耳はカリッとしていて、中はもっちり。このバゲットだけでビールが進む。

ナイフを入れると溢れる汁!汁!「極レア肉汁ハンバーグ」500円
次に来たのが極レア肉汁ハンバーグ。ナイフを入れると、中から肉汁がじゅわっと溢れ出す。半生の状態で火が通っていて、肉の旨味がダイレクトに感じられる。表面は香ばしく焼かれていて、中はレアでジューシー。この値段でこのクオリティは正直驚いた。一口食べるたびに肉汁が口の中に広がって、ビールが止まらなくなる。

ごろごろミートがたくさん入った「ボロネーゼパスタ」780円
最後に頼んだボロネーゼパスタが届いた。パスタの上にはあらびきのひき肉がゴロゴロと乗っている。フォークで巻き取って口に運ぶと、肉の存在感がしっかりある。トマトソースは酸味と甘みのバランスが良くて、パスタに絡みついている。ひき肉の食感が残っているから、食べ応えがある。
運良く入れれば、マスターの旨い洋食を安価で味わうことができる。だから絶対に予約してから行くか、断られても時間を空けて再訪するかした方がいい。自分も今回は運が良かった。次来た時に断られても、また時間を置いて戻ってくるつもりだ。
いい店だから自分もまた来るし、読者の方も近くに寄ったらぜひ行ってみてほしい。ただし、予約は忘れずに。浮島通りの夜に、こういう店があるのはありがたい。
この店のまとめ
- 予約必須のワンオペ店
- 500円台の本格洋食
- 広くて落ち着く空間
- 浮島通りの隠れ家
- マスターのこだわり
基本情報
- 店名: コトノハ・mog-mog食堂
- 住所: 沖縄県那覇市松尾2-12-8 B1
- 電話番号: 098-862-0069 / 090-8293-0069
- 営業時間: 17:30~翌2:00(L.O. 料理1:00 ドリンク1:30)
- 定休日: 不定休
- 予算: 2,000円~3,000円
- 駐車場: なし
営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。
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