昔ながらのオムライスが食べられる古き良き名古屋の食堂
何もない。第一印象ではそうとしか思えなかった駅。近くにブラザー工業の本社があるくらいで、もしかしたら、この先一度も途中下車をしなくてもよかったのかも知れない。名古屋高速3号線を横切るようにある名鉄の駅は今日の目標、堀田駅だった。この駅のすぐ近くのガード下に古くから営業する食堂があると聞き、行ってみることにした。ガード下の商店街はかなり老朽化が進んでおり、こんな所で本当に営業している店があるのか?という雰囲気だった。
店の雰囲気
駅の階段を降りて、反対側に進むと、下りの階段が数段、そしてすぐに上りの階段が数段と続く、古い駅舎にはこういうところがよくある。拡張したしたの縮小したのか?とにかく何かの障害物を避けるために後から作られたものだと思う。さらに奥に進んでいくと、
なんともノスタルジックな看板が出迎えてくれた。このランプがついていることで、この先の商店がやっていることがかろうじて理解できた。そしてお目当ての食堂にたどり着く。
店先には食品サンプル付きのショーケースがあり、ところ狭しと短冊メニューが書かれている。その中でも特に目を引いたのが「やきそば定食 700円」から揚げ定食、みそかつ・串カツ定食よりも100円高い・・次回チャンスがあれば今度注文してみたいが今回のお目当ては他にある。
そして店内へと進む。引き戸を開けると先客は2名で作業着を着た恰幅の良い人だった。ちょうど食事が終わったようで満足げに会計を済ませ、自分とすれ違うように店を出て行った。店内には4名掛けのテーブル席がいくつかあって16名位は入れる感じ。配膳口のそばには、名古屋の食堂特有のおでん鍋が置いてある。
今日、この店に来た目的はオムライス。オムライスを注文し、待っている間におでんで軽く腹ごしらえ。ついついおでん鍋があると取ってしまう悪いクセ。お店側もそれを狙っているので、その術中に快くはまる。
味噌おでんは、素材そのものにはあまり味がついていないので赤味噌をたっぷりと。アツアゲニストとしては絶対に外せない一品。もう2,3つ食べたい衝動を抑えて、オムライスが出来るのをじっと待つ。するとそこに・・・
形こそキレイではないけど昔ながらのオムライスが登場。黄色と赤色のコントラストは食欲を刺激してくる。
一口食べると中には濃いめの味付けのチキンライス。鶏肉は少ないもののしっかりチキンライス。味が薄いと感じる時にはこれに胡椒をバババッとかけて食べる。高校生時代「黒龍」で食べたチキンライスはいつもそうして食べていたことを思い出した。おしゃれな店で食べるふわふわオムライスもいいが、自分はやっぱり食堂や中華屋で食べる無骨なオムライスが好きだ。そういうオムライスを今後も探して行きたいと思う。
この店のまとめ
- 名鉄堀田駅のガード下にある
- セルフサービスのおでんは100円~
- 様々な定食があるので毎日でも飽きない
- オムライスはちゃんとチキンライス
基本情報
- 店名 : 水星食堂
- 住所 : 愛知県名古屋市瑞穂区新開町28
- 営業時間 : 10:00-20:45
- 定休日 : 日曜日
- 予算 : 1,000円以下
ギャラリー
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