品川区東五反田「酒と魚品川うお宿」ITベンチャーが集まる五反田バレーに現れた魚がうまい大衆酒場

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ITベンチャーが集まる五反田バレーに現れた魚がうまい大衆酒場

ITベンチャーが集まる五反田バレーに現れた魚がうまい大衆酒場

五反田と聞いて何を思い浮かべるだろうか。正直言えば、風俗街というイメージを持つ人も少なくないはずだ。でも最近の五反田は様相が変わってきている。実はこのエリア、スタートアップやITベンチャー企業がどんどん集まって「五反田バレー」なんて呼ばれるようになっているのだ。シリコンバレーならぬ五反田バレー。働く人たちが増えれば、当然飲み屋のニーズも高まる。そんな五反田に、魚好きにはたまらない大衆酒場が潜んでいる。それが今回紹介する「品川うお宿」だ。

店の雰囲気

五反田駅から歩くこと5分ほど。雑居ビルの1階にこの店はある。引き戸を開けて店内に入ると、昭和レトロな大衆酒場の雰囲気が広がっていた。カウンター席とテーブル席があって、全体で35席くらいだろうか。決して広くはないが、妙に落ち着く空間だ。

壁にはホワイトボードがかかっていて、そこに本日のおすすめメニューがぎっしり書かれている。刺身、焼き魚、煮魚、天ぷら。魚料理のラインナップがすごい。とりあえず席に着いて、まずは瓶ビールを注文。キンキンに冷えたビールが喉を通り抜けていく。この瞬間がたまらない。

料理を注文して待っていると、意外と早く運ばれてきた。どれも丁寧に盛り付けられていて、見た目からして期待できそうだ。値段も良心的で、これなら気兼ねなく色々頼める。

箸で持ち上げるとプルプルと震える「煮凝り」４８０円

最初に出てきたのは「煮凝り」。箸で持ち上げるとプルプルと震える。口に入れると、こりこりとした固めの食感が楽しい。煮凝りって店によって柔らかすぎたり味が薄かったりするけど、ここのはしっかり味が染みていて、固さもちょうどいい。お酒のつまみとして申し分ない。

コリコリとした歯応えに、イカ本来の甘みが広がる「生するめいか刺し」６８０円

続いて「生するめいか刺し」。器に盛られたイカは透明感があって、鮮度の良さが一目でわかる。醤油をちょっとつけて口に放り込む。コリコリとした歯応えに、イカ本来の甘みが広がる。新鮮なイカってこんなに美味かったんだなと改めて思わされる。噛めば噛むほど旨味が出てくるタイプのイカで、これは日本酒が欲しくなる味だ。

漬かり具合がちょうどいい「ぬか漬け盛り合わせ」５９０円

そして「ぬか漬けの盛り合わせ」。きゅうり、大根、人参などが並んでいる。ぬか漬けって漬かりすぎてしょっぱかったり、逆に浅漬けすぎて物足りなかったりするものだけど、ここのは絶妙だ。漬かり具合がちょうどいい。野菜それぞれの食感も残っていて、ぬか床の風味もしっかり感じられる。箸休めにもってこいだし、これだけでも酒が進む。

気がつけば、店内はどんどん人で埋まっていった。入店した時はまだ空席が目立っていたのに、あっという間に満席だ。仕事帰りのサラリーマンやちょい飲みの常連さんらしき人たちが次々とやってくる。みんな魚を目当てにしているのがよくわかる。活気があって、でも騒がしすぎない。これくらいの空気感がちょうどいい。

料理は他にも色々あったし、日本酒の品揃えもなかなかのものだった。樽酒があるのもポイント高い。魚好きなら間違いなく満足できる店だと思う。自分もまた来るつもりだし、五反田に来る機会があったらぜひ立ち寄ってみてほしい。きっと後悔しない。