ひとり酒場ではこのサイトで紹介して欲しい飲食店のオーナーさんを募集しています。詳しくはタップして下さい。

江東区亀戸「もつ焼き 小池屋 」大きなコの字カウンターがある老舗酒場

小池屋_0916_外観
この記事は約4分で読めます。

大きなコの字カウンターがある老舗酒場

亀戸天神といえば学業の神様で有名だが、実は個人的にとても思い出深い場所でもある。高校入試の時、合格祈願にお参りに行ったのが亀戸天神だった。当時は必死に神様にお願いしたものだが、結果的に見事第一志望に合格することができた。あれから何年も経った今でも、亀戸を訪れるとあの時の緊張感と、合格発表の喜びを思い出す。そんな思い出の地で今夜足を向けたのが、亀戸天神近く、住宅街の中に灯る赤ちょうちんが目印の「もつ焼き 小池屋」だ。創業から半世紀になる老舗もつ焼き店として、地元の人々に愛され続けている名店である。

店の雰囲気

最寄り駅の亀戸駅から徒歩で10分ほど歩いて、住宅街の一角にある小池屋にたどり着いた。蔵前橋通りを一本入ったところにある店は、まさに昭和の面影を色濃く残す佇まいで、赤提灯が温かい光を放っている。扉を開けて中に入ると、想像以上に広い店内が広がっていた。大きなコの字カウンターが店内の大部分を占めており、その迫力に圧倒される。

小池屋_0916_焼酎ハイボール

ヤングホープを自分で注ぐ「焼酎ハイボール」400円

カウンターに置かれたメニューを眺めながら、まずは焼酎ハイボールを注文して喉を潤すことにした。予めエキスと甲類焼酎を混ぜた原液に、三ノ輪のラムネ会社がつくる炭酸水「ヤングホープ」を自分で注ぐという独特のスタイルで、氷と触れた瞬間にジョッキから溢れんばかりに跳ね返ります炭酸の勢いが心地よい。これぞ下町の酒場という雰囲気だ。

店内を見回すと、すでにほぼ満席状態だったが、家族経営のお店であったかい雰囲気の中、店の方が無理に一席だけ空けてもらうことができた。お客さんも近隣にお住まいの方が、自宅のリビングの延長線として立ち寄られる、街に愛された一軒という表現がぴったりの、温かみのある空間だった。

さっそくもつ焼きを注文することにした。メニューを眺めると、どれも150円前後という良心的な価格設定で、下町の庶民の味方という感じがする。まずはレバー塩 を注文した。

小池屋_0916_レバー塩

かじるとピンク色のレア状態が現れる「レバー塩」150円

レバーが運ばれてきた瞬間、その焼き加減に目を奪われた。表面はしっかりと焼かれて香ばしい焼き色がついているが、中を割ってみると美しいピンク色のレア状態が現れる。これは素材に相当な自信がないとできない焼き加減だ。実際に食べてみると、外はパリッと香ばしく、中はしっとりとした食感で、レバー特有の濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。臭みは全くなく、むしろ甘みさえ感じられる上質なレバーだった。塩の振り加減も絶妙で、素材の味を最大限に引き出している。

小池屋_0916_つくねとかしら塩

焼き加減が絶妙な「つくねとはつ塩」それぞれ130円と200円

続いてつくね塩 とはつ塩 を注文した。つくねは手作り感あふれる粗挽きの食感で、鶏肉の旨味がぎゅっと詰まっている。焼き加減が絶妙で、外はカリッと中はジューシーな仕上がりだ。一方のはつは、コリコリとした独特の食感が楽しく、噛むほどに旨味が増していく。心臓特有の弾力のある食感と、濃厚な味わいがクセになりそうだ。

ここで一つ気づいたことがある。一度注文すると、全てが提供されるまで次の注文ができないシステムのようだ。これは恐らく、一人で切り盛りしている厨房の都合もあるのだろうが、逆にこれがゆっくりと酒を楽しむ時間を作ってくれる。急かされることなく、目の前の料理と酒を存分に味わえるのは、かえって贅沢な時間の過ごし方かもしれない。地元の人々と肩を並べて飲むひとときは、何にも代えがたい贅沢だ。また亀戸を訪れる機会があれば、必ず立ち寄りたい店だ。今度はもう少し時間に余裕を持って、様々な部位のもつ焼きを試してみたい。

読者の皆さんも亀戸界隈に足を向ける機会があれば、ぜひ一度小池屋を体験してみてほしい。大きなコの字カウンターで地元の常連さんたちと肩を並べながら、本物のもつ焼きと下町の雰囲気を満喫できるはずだ。

この店のまとめ

  • 創業半世紀の老舗
  • 大きなコの字カウンター
  • 地元愛される名店

基本情報

  • 店名:もつ焼き 小池
  • 住所:東京都江東区亀戸3-46-10
  • 電話番号:03-3684-7437
  • 営業時間:17:30~23:00
  • 定休日:水・日曜日
  • 予算:1,500円~2,500円
  • 駐車場の有無:無し

営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。

ギャラリー

この店に関するリンク

 

この記事を書いている人
ひとり

下町生まれの下町育ちで毎日のようにどこかの居酒屋で一人飲みしています。たまには誰かと一緒に飲みに行きたいと思っていますが、約束がすごく苦手なので仲良くさせていただけるのであれば、当日突然誘ってください(^^♪

ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
居酒屋東京都江東区
この記事が良かったらシェアしよう!
ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
スポンサーリンク