このビフカツが食べたい一心で全国から人が訪れる角打ち酒場
一軒目の天満酒蔵を後にして、北の方に歩き始める。賑やかな商店街を抜けると、そこは普通の街並み。さらに進んでいくと住宅街らしい雰囲気になってくる。大阪という街はとてもこじんまりとしていて、凄い繁華街だなと思い歩いていると、道一本挟んだだけで本当に普通の住宅街が現れたりするからビックリする。そしてこの店もそんな静かな住宅街にある。
店の雰囲気
外観からしてどれだけの人がこの酒店に可能性を感じるだろうか?実情を知らなければ完全にスルーしてしまう佇まい。しかし中に一歩入ると全く違う光景が現れる。店内に入るとカウンターとテーブル席。14-5人も入れば一杯になってしまう。店内の奥のガラス張りの冷蔵庫があり、ビールやウイスキー酎ハイなどが冷やされていて、「あぁ、やっぱりここは酒屋なんだな」という名残(?)はある。ファーストオーダーは缶ビール。
オーダーと言っても基本的に自分で冷蔵庫にいき好きなものを取ってくる。冷蔵庫の片隅にいくつかのつまみがあったので明太子を持ってきた。缶ビールを開けるとお母さんがコップを用意してくれる。缶から直接でも良かったがせっかくなのでコップに注いで飲んだ。冷蔵庫の飲み物以外では生ビールと樽ハイがあって、注文すれば、それはカウンターの中にいるお母さんが注いでくれる。
店内には短冊に書かれたおつまみメニューが並ぶ。しかし、一つ一つ値段の記載はない。ここで居酒屋・酒場に対する個人的な意見を
なんてことをこの風景から読みとり酒場の良し悪しを判断したりする。そしてビフカツをオーダー。
「まだビフカツあったっけ?」
「最後の1枚だね」
と店奥の方から聞こえた。まだ昼12時を少し回ったとこなのに危なかった。揚げるまでに少し時間がかかるということなので、明太子をちびちび食べながら待った。待っている間に飲み物がなくなったので樽ハイをオーダー
店内はほとんどがご常連さんだと思われる。「誰ちゃんは最近来てる?」とか「あいつがあそこで仕事始めたらしい」とか、「あんた最近元気ないねぇ」とか。ここの人全員が知り合いなのでないかと思うほど全員がフレンドリーに話している。これが大阪の酒場の雰囲気なのだね。そうこうしているうちにビフカツが到着!
このビジュアルは幾度となくTwitterのタイムライン上に現れ消えていった。スクロールするのも惜しいくらいだった。中は赤味のままで完全にレア状態。ちょっと変わった味のするソースがどばっとかかっている。
不器用に千切りしたキャベツが添えられ、デフォでマヨネーズ。カラシもたっぷりと添えられていている。さっそく一つ食べてみると、これが実に美味い!このビフカツを食べたくて全国から人が訪れるというのは納得の美味しさ。周りの衣はサクサクに揚げられているのに中は完全にレア。赤身の肉でありながら固くなく、肉の味がしっかりと主張している。ソースがたくさんかかっているけど、カラシだけちょこんと付けて食べるのも美味しかった。
唯一の難点はひとりで行ってこれを注文するとこれ以上何も食べられなくなるほど満腹になってしまうこと。それだけ大きくて分厚い牛肉なんだよね。
そしてお会計をすると2,600円だった。巷の噂ではこのビフカツは1,500円と言われているらしいので缶ビールと樽ハイ、明太子で1,100円計算。さすが角打ちコスパが良い。ご常連が多くて入るとき勇気がいるけど、あまり構われず放っておいてくれるので入ってしまえば居心地はとてもいい。天満付近を飲み歩く際にはここも候補をに入れた方が良いと思います。そして絶対ビフカツを頼んで損は無いので是非!
この店のまとめ
- 外観は分かりにくいが人気の角打ち
- ビフカツ・コロッケが美味しいと評判
- 価格表記は無いけど高くない
- 好きな飲み物を自分で取るスタイル
基本情報
- 店名 : 北浦酒店
- 住所 : 大阪府大阪市北区本庄東1丁目12−18
- 営業時間 : 10:00-22:00
- 定休日 : 不定休
- 予算 : 2,000円以下
ギャラリー
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