足立区綾瀬「大勝軒」本格つけ麺がうまい！地元民に愛される行列ラーメン店

目次を見る

本格つけ麺がうまい！地元民に愛される行列ラーメン店

本格つけ麺がうまい！地元民に愛される行列ラーメン店

日本全国、いろんな街を歩いていると「大勝軒」という名前のラーメン店をよく見かける。不思議なのは、どの店に入っても壁にはだいたい店主と山岸一雄さんのツーショット写真が飾られていることだ。東池袋大勝軒のレジェンドと共に写るその写真は、まるで認定証みたいで、暖簾分けの系譜を物語っている。今回訪れた足立区綾瀬の「大勝軒」も、そんな正統派の一軒だ。

綾瀬駅東口から徒歩3分ほど。住宅街に佇むこの店は、2003年オープンで20年以上地元民に愛され続けている。山岸一雄氏から直接教わった味を守り続ける数少ない店のひとつということで、期待が高まる。

店の雰囲気

店内に入ると、カウンター席が中央のテーブルを囲むように配置されている。13席ほどの小ぢんまりとした空間だが、ラーメン屋特有の食欲をそそる香りが充満していて、思わず唾を飲み込む。券売機で食券を購入し、カウンターに着席。壁にはやはり店主と山岸氏のツーショット写真。そして大勝軒の過去写真が所々に貼られていて、歴史の重みを感じさせてくれる。

実は店に行くまでは「今日はつけ麺にしよう」と決めていた。でも券売機の前に立つと、なぜか心変わりしてしまうことってあるよね。今回がまさにそれで、目に飛び込んできた「まかないぶっかけラーメン」のボタンを思わず押してしまった。

いい意味で適当にドーンと乗っかっている「まかないぶっかけラーメン」９００円

注文してから5分もしないうちに、爆速で着丼。これがまかないラーメンのすごいところだ。丼を見ると、チャーシューの切れ端やらメンマやらが、いい意味で適当にドーンと乗っかっている。まかないという名の通り、賄い飯的な豪快さがたまらない。これで900円なんて、コスパ良すぎるだろう。

極太のモチモチ麺が、濃厚な魚介と動物系のダブルスープに絡みつく

まず麺をひと口。極太のモチモチ麺が、濃厚な魚介と動物系のダブルスープに絡みつく。スープは見た目ほどドロドロしておらず、意外とサラッとしていて飲みやすい。でも味わいは深くて、魚粉の香りがガツンと鼻に抜ける。チャーシューの切れ端は脂がジューシーで、噛むほどに肉の旨味が口の中に広がっていく。メンマもコリコリとした食感が心地よく、箸が止まらない。

ぶっかけスタイルなので、麺とスープが最初から一体化している。だから食べ進めても最後まで麺がスープをしっかり纏っていて、ダレることがない。これがめちゃくちゃうまいのだ。ニンニクを少し足すと、さらにパンチが効いて食欲が加速する。

気づいたら丼が空っぽになっていた。完食。このボリュームでこの味でこの価格。まかないぶっかけラーメン、侮れない。いや、むしろこれが隠れた看板メニューなんじゃないかとさえ思える。

つけ麺で有名な大勝軒だけど、こういうオリジナルメニューにも力が入っているのがわかる。店主の遊び心というか、お客さんを楽しませようという姿勢が伝わってくる。

いい店だ。また来よう。読者のみなさんも、綾瀬に寄ったらぜひ立ち寄ってみてほしい。つけ麺もいいけど、まかないぶっかけラーメンもぜひ試してみてください。券売機の前で心変わりしたくなる気持ち、きっとわかってもらえるはずだ。