二郎インスパイヤのあっさりラーメンが食べたい時の最適解
二郎系ラーメンを愛してやまない人たちには、ある共通の特徴がある。「今日は軽めでいこうかな」と思いながらも結局は野菜マシマシを頼んでしまうというあるある。彼らにとってラーメンは単なる食事ではなく、一種の儀式。しかし時には、あの濃厚な豚骨醤油スープではなく、もう少しあっさりとした二郎系が恋しくなることもあるだろう。そんな時に出会ったのが、八千代台にある「らーめん松信」だった。
千葉県内に複数店舗を展開する松信の八千代台店は、二郎インスパイヤでありながら、どこかホッとする優しさを持った一杯を提供してくれる。京成八千代台駅から徒歩圏内という立地の良さも相まって、二郎系初心者から上級者まで幅広く愛される理由がここにある。
店の雰囲気
八千代台南の大通り沿いに佇む「らーめん松信」は、一見するとラーメン屋らしからぬ控えめな外観をしている。看板はシンプルで、派手な装飾は一切ない。しかし、それがかえって地域に溶け込んだ親しみやすさを演出している。
店内に足を踏み入れると、カウンター席がメインの造りで、清潔感のある内装が目に飛び込んでくる。座席数はそれほど多くないが、回転率が良いためか待ち時間はそれほど長く感じない。何より、二郎系にありがちな威圧感がなく、女性客でも気軽に入れる雰囲気が漂っている。
券売機は入り口すぐ左手に設置されており、1万円札も使用可能という親切設計だ。メニューを眺めていると、基本のラーメンから各種トッピング、そしてつけ麺まで幅広い選択肢が用意されている。今日は基本を味わいたいと思い、ラーメン並のボタンを押した。
席に着くと、店主から野菜や脂の量についての確認がある。これぞ二郎系の醍醐味である。初回なので「野菜少なめ」とお願いすることにした。厨房では手際よく調理が進められ、程なくして湯気立つラーメンが運ばれてきた。

野菜少なめの「ラーメン(並)」900円
豚骨醤油ベースのスープは、二郎系特有の濃厚さを持ちながらも、どこか上品さを感じさせる仕上がりになっている。野菜少なめでお願いしたため、麺やスープをじっくりと味わえそうだ。麺は中太麺で、二郎系らしいボリューム感を演出している。全体的に色鮮やかで、食欲をそそる見た目に仕上がっている。
まずはスープを一口。豚骨の旨味がしっかりと感じられるものの、脂っこさが抑えられており、最後まで飲み干せそうな優しい味わいだ。醤油のキレも良く、後味にくどさが残らないのが印象的である。これなら二郎系が初めての人でも、抵抗なく楽しめるだろう。

天地返しをするとよく煮込まれたチャーシューが現れる
天地返しをして麺を啜ると、程よい弾力とコシがあり、スープとの絡みも良好だ。二郎系にしてはやや細めの麺だが、それがかえってスープの味を引き立てている。硬さも丁度よく、最後まで伸びることなく美味しくいただける。
野菜は適度にシャキシャキ感が残っており、油っぽいスープとの相性も抜群だ。もやしは程よい歯ごたえで、食感のアクセントになっている。チャーシューは柔らかく煮込まれており、口の中でほろりと崩れる食感が心地良い。脂身と赤身のバランスも良く、一枚食べるごとに満足感が高まっていく。
完食まであっという間で、最後の一滴まで美味しくいただくことができた。二郎系でありながら、胃もたれすることなく、「また来たい」と思わせる絶妙な仕上がりだった。
この店のまとめ
- 二郎なのに上品で飲みやすいスープ
- 清潔感がある店内
基本情報
- 店名:らーめん松信 八千代台店
- 住所:千葉県八千代市八千代台南2丁目10-38
- 電話番号:要確認
- 営業時間:火曜日-土曜日 11:30-14:00/18:00-20:00
- 定休日:月曜日、日曜日
- 予算:1,000円
- 駐車場の有無:なし
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