ひとり酒場ではこのサイトで紹介して欲しい飲食店のオーナーさんを募集しています。詳しくはタップして下さい。

葛飾区立石「ご縁球」立石江戸っ子の意思を引き継ぐもつ焼き屋

ご縁球-0906-外観
この記事は約3分で読めます。

立石江戸っ子の意思を引き継ぐもつ焼き屋

立石の街角を歩いていると、どこか懐かしい空気に包まれる。昭和の匂いを残すこの下町で、再開発の波は容赦なく古き良き店々を飲み込んでいった。かつて「立石の関所」とまで言われた名酒場「江戸っ子」も、その一つ。1963年創業から約60年、立石の呑兵衛たちの心の支えだった老舗が2023年7月29日に幕を下ろした。

しかし、その後数ヶ月が経って江戸っ子で腕を振るっていた料理人が、その意思を受け継ぎ新たな店を構えたのだ。それが東立石3丁目にある「ご縁球」である。江戸っ子の魂が、新しい形で生まれ変わった。

店の雰囲気

暖簾をくぐると、そこは下町の酒場そのものの空間が広がっていた。まずは「ご縁球ハイボール」を注文。グラスに注がれた琥珀色の液体を一口含むと、程よい炭酸が喉を刺激して、今日一日の疲れがスッと抜けていく感じがする。これはいわゆる「下町ハイボール」今はなき江戸っ子と同じ味で嬉しかった。

ご縁球-0906-メニュー

程よい炭酸が喉を刺激する「ご縁球ハイボール」400円

一息ついてメニューをじっくり眺める。もつ焼きの種類が豊富で、値段も良心的。どれにしようか迷っていると、店員の方が「何にしましょうか」と声をかけてくれる。結局、テッポーたれとカシラ塩を注文することにした。

程なくして料理が運ばれてきた。皿に盛られたもつを見た瞬間、見た目からして美味そうで、香ばしい匂いが食欲をそそる。

ご縁球-0906-テッポーたれ

噛むたびにもつの旨味が口の中に広がっていく「テッポーたれ」400円

テッポーたれは、名前の通り串に刺さっていないスタイルのもつ焼き。箸で一口大に切って口に運ぶと、まず驚くのがその柔らかさだ。歯がスッと入って、噛むたびにもつの旨味が口の中に広がっていく。タレの濃厚さも絶妙で、甘辛い味付けがもつの臭みを完全に消し去って、代わりに深いコクを与えている。これは酒が進む味だ。ハイボールとの相性も抜群で、タレの濃さを炭酸がさっぱりと洗い流してくれる。

ご縁球-0906-かしら塩

特有のコリコリとした食感が楽しい「カシラ塩」400円

続いてカシラ塩。こちらは塩焼きの醍醐味を存分に味わえる一品だ。カシラ特有のコリコリとした食感が楽しく、噛むたびに肉の旨味がじんわりと滲み出てくる。塩だけのシンプルな味付けだからこそ、素材の良さが際立つ。脂身と赤身のバランスも良くて、最後まで飽きることなく食べられる。これもまたハイボールが欲しくなる味で、塩気と炭酸の組み合わせは本当に最高だ。

江戸っ子の魂がしっかりと引き継がれた味に感動しながら、最後の一口まで堪能した。また近いうちに顔を出したくなる、そんな店だ。読者の皆さんも立石界隈に足を向けることがあったら、ぜひ一度訪れてみてほしい。

この店のまとめ

  • 元江戸っ子の店員が経営
  • 串に刺さっていないもつ焼き
  • リーズナブルな価格設定
  • 江戸っ子と同じ味の下町ハイボール

基本情報

  • 店名:ご縁球(ごえんだま)
  • 住所:東京都葛飾区東立石3-36-1
  • 電話番号:非公開
  • 営業時間:15:30~21:00
  • 定休日:日曜日・月曜日
  • 予算:1,000円~2,000円
  • 駐車場:なし
営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますが、事前に確認してから訪問することをおすすめします。

ギャラリー

 

この店に関するリンク

 

 

この記事を書いている人
ひとり

下町生まれの下町育ちで毎日のようにどこかの居酒屋で一人飲みしています。たまには誰かと一緒に飲みに行きたいと思っていますが、約束がすごく苦手なので仲良くさせていただけるのであれば、当日突然誘ってください(^^♪

ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
居酒屋東京都葛飾区
この記事が良かったらシェアしよう!
ひとりのSNSアカウントです。よければフォローをお願いします
スポンサーリンク