テレビで一時話題になった有人自動販売機
日本マクドナルドが赤字を出すという昨今。ご多聞に漏れずこちらも間違いなく赤字経営と思われる「立石バーガー」。この何ともいいがたい店構えを見て「やっているのか?」「本当に食べられるものを出してくれるのか?」と疑問を持つ人も多いと思う。実際自分も昔から何回も通りがかっているにも関わらず訪問したことはこの数十年無かった。
店の窓には以前、機能していたと思われる自動販売機がある。この自動販売機は名ばかりでお金を入れると中の鈴が鳴り、おじさんがバーガーや食パンを「ポトン」と落とすシステムだった。今はその残骸だけが朽ち果てて残っている。
「がらっがら」と引き戸を開けると中は昼間だというのに真っ暗で、中から店主がのっそりと出てきて電気を付ける。店主の顔は・・・
「来たの?お客さん?」
と言ったきょとん顔(笑) それでもハンバーガーくださいというと作り置きしていた1個をお金と引き換えに差し出してくれた。
意外と真面目なハンバーガー
せっかくなので店内で食べることにして、小さなカウンターで包み紙を開けて食べてみる。中身は紛れもないハンバーガー。予想外にトマトやレタス、オニオンもしっかりと入っている。しかし作り置きの宿命かベチャベチャ感は否めない。しかし真面目にハンバーガーをやっているなという感じがした。
店内を見渡すと変な掲示板がその名も「やめてちょボード」。
訪問の時点で「やめてちょボード」は3つめとなっていた。いつからはじまったのかは知らないが、多分落書きするような子供たちがいて、それを制御するためにこのようなボードを作ったのだと思われる。そしてその数を多さから、実はこの店は地域の子供たちに愛されていた店なのだなと思った。(今はどうか知らないが)
一見の価値はあると思うよ
今はどこに行ってもハンバーガーは食べられるし、立石バーガーよりも間違いなく安く食べられる。現実問題、堀切菖蒲園の駅近にはモスバーガーがあり、安く・美味しく食べられるので、あえてこの奇妙な店に訪れる人は余ほどの物好きで無い限りいないだろう。でも、ちょっと待って欲しい。
この店は自分が子供の頃から存在していた。そして今でも細々であるけどおじさんが一人で頑張って(適当に?)やっている。未来永劫この店が存在し続けることは無理だけど、せめておじさんのやる気が薄れるまでは続いて欲しいなと思う。堀切菖蒲園は居酒屋目当てに来るひとが多いと思うが、たまには少し早めに来て、この立石バーガーを食してみてはいかがだろうか?看板・店内の昭和感は一見の価値があると思う。
「うん。一見だけで良いと思う。」
この店のまとめ
- ロイヤル立石バーガー 300円
- 営業時間前に閉まってしまうこと度々
- バーガー類は100円からあるらしい
基本情報
- 店名 : 立石バーガー
- 住所 : 東京都葛飾区堀切3-17-15
- 営業時間 : 11:00~18:00
- 定休日 : 水曜日・不定休あり
- 予算 : 1,000円以下
この店に関係するリンク
なし
訪問記録(都度書き足していきます)
日付 : 2016/5/15頼んだもの :
感想 : 立石バーガーが無くなった?って聞いたのでちょっと調べてまいります。なんかピザ屋に変更したらしいです。店主は同じらしいけどね(笑)