東京の人気老舗もつ焼き酒場
立石駅から歩いて2分ほど、仲見世商店街の中にある「宇ち多”」。ここはもつ焼き好きなら誰もが知る伝説の店だ。よく「注文の仕方が独特で敷居が高い」なんて言われるが、実際はそんなことない。普通に「煮込みください」「かしら塩で」って言えば問題なし。一見さんでも全然大丈夫な店。
ただ、この店のコアなファンは半端じゃない。店ではTシャツや帽子まで販売しており、それを着用して訪れる熱狂的なファンが後を絶たない。中には希少部位が食べたくて朝5時から並ぶ強者もいるというから驚きだ。まあ、それだけ美味いってことなんです。
店の雰囲気
暖簾をくぐって店内に足を踏み入れると、昭和21年創業の老舗らしい懐かしい空気が漂っている。小さなテーブル席がところ狭しと並び基本的には全員相席。壁にシンプルな飲み物メニューが貼られている。
まずは喉を潤そうと、壁のメニューを確認しながら「瓶ビール中瓶」を注文。よく冷えたビールが運ばれてきて、一口飲むとホッとする。
一息ついてから煮込みといくつか串物を注文してみた。程なくして煮込みが運ばれてくる。盛りは控えめだが、見るからに美味そうだ。もつの艶といい、煮汁の色合いといい、期待が高まる。

プルプルの食感と深いコクの「煮込み」250円
白いとこと黒いとこが程よくミックスされていて、好きな部位を増やすこともできるが、普通のままで十分美味い。プルプルの食感と深いコクのあるスープがたまらない。この値段でこのクオリティは反則レベルだ。

ボイルされ半生感覚でたべられる「ればーとがつのボイル」250円
店員さんに「お酢かける?」と聞かれ、素直に「はい」と答える。ボイルしたレバーとガツにお酢がかかっていて、さっぱりとした味わい。レバーの濃厚さとお酢の酸味が絶妙にマッチしている。臭みは全くなく、むしろ甘みすら感じる。

焼酎は99%だから飲みすぎ注意の「うめ割り」250円
続いてうめ割りを注文。 焼酎は99%だから飲みすぎ注意と言われていたが、確かに強い。でもシロップの甘さが程よくて、意外と飲みやすい。もつの脂っこさを中和してくれるから、料理との相性も抜群だ。

コリコリとした食感が楽しい「かしら塩」250円
かしら塩は早めになくなるので即注文したのが正解だった。豚の頬肉部分で、コリコリとした食感が楽しい。塩だれのシンプルな味付けが肉の旨みを引き立てている。噛むほどに肉の甘みが口の中に広がって、箸が止まらない。

お新香にしょうがとお酢がデフォルトの「お新香しょうが」250円
口をさっぱりとしたいのでお新香を注文。 これも独特の一品。お新香にしょうがとお酢がデフォルトでトッピングされている。口直しにピッタリで、もつの濃厚さをリセットしてくれる。しょうがの辛みとお酢の酸味が絶妙で、ついつい箸が伸びてしまう。

外はパリッと、中はジューシーな「シロタレよく焼き」250円
しろたれよく焼きは焦げているように見えるけど、これがカリカリで美味しいんだ。外はパリッと、中はジューシー。タレの甘辛い味が焦げと相まって、香ばしさが口いっぱいに広がる。ビールとの相性は言うまでもない。
いい店だから自分も1ヶ月に数回は来ている。読者の方も近くに寄ったらぜひ行ってみてほしい。ただし、事前に最低限のルールは頭に入れておいた方がいいだろう。
うちだのローカルルール
- 並び順で3名以内になった場合は暖簾の中、ガラス戸に沿って店内を眺めるように並ぶ。これは通行の邪魔にならないようにするためだ。
- 入店の際は、鞄を前に抱えるもしくは手に持つ。店内が本当狭いので、他の客にぶつからないように、または皿や瓶などを倒さないようにとの配慮だ。
- 店内での大声での会話は慎む。狭い空間なので、周りへの気遣いは必須。焼き場への注文は口頭なので聞こえないとオーダーミスとなる
- 食べ終わり、飲み終わったらすぐに会計。安価な価格で提供しているが故、長居は無用ということだ。
- 酔っている人は入店NG。これは店の雰囲気を保つための基本ルール。
その他にも細かいローカルルールがあるが、基本的には常識的に振る舞えば問題ない。要は、狭い店内でみんなが気持ちよく過ごすためのルールなので基本中の基本だったりする。
この店のまとめ
- 昭和レトロな店内
- 絶品もつ焼きがたべられる
- 独自ルールとはいえ基本的なマナー
- 行列必至
- コスパ最高
基本情報
- 店名: 宇ち多”(うちだ)
- 住所: 東京都葛飾区立石1-18-8 仲見世商店街
- 電話番号: 03-3697-5738
- 営業時間: 平日 14:00~19:00、土曜 10:00~12:00(売り切れ御免)
- 定休日: 日・祝日
- 予算: 1,500円程度
- 駐車場: なし
営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。
ギャラリー
- 大根しょうがとぶどう割
- しろたれよく焼き
- 梅割りは気をつけよう
- ボイルされたもつ
- かしらは早めに注文
この店に関するリンク







