千葉市花見川区「キッチンおばちゃん」午後も元気になれる第二の食卓のような食堂

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午後も元気になれる第二の食卓のような食堂

午後も元気になれる第二の食卓のような食堂

食事が美味しいと感じるのは、間違いなく健康な証拠だ。毎日食事は同じものばかり食べていては、どこかで体が悲鳴をあげてしまう。それは味覚だけの話じゃない。栄養のバランスもそうだし、何より心の満足感というものも大切なのだ。

だからこそ、食事というのは色んなものを食べることが重要だと思うのだ。肉だけでもダメ、野菜だけでもダメ。魚も、豆も、根菜も、葉物も、すべてがバランスよく摂れてこそ、本当の意味での「美味しい食事」と言えるのではないだろうか。そんな食事を提供してくれる場所が、千葉市花見川区にある「キッチンおばちゃん」だ。

店の雰囲気

引き戸を開けて店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは温かみのあるカウンターと椅子。そして奥には掘りごたつのように作られた小上がりもある。決して新しいとは言えないが、それがまた味わい深い。カウンター席が6席ほど、とテーブル席は２つ。こじんまりとしているが、それがかえって落ち着ける空間を演出している。

壁に手書きで書かれたメニューを眺め、店員さんに「今日のお魚は？」と聞くと、「今日はさばです」という返事。さばは大好物なので期待が膨らみ焼魚定食を注文することにした。

皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとした「焼魚定食」850円

程なくして運ばれてきた焼魚定食を見て、思わず「おお」と声が出た。メインのさばの塩焼きもさることながら、スクエア型の小鉢お惣菜が4つも並んでいた。空豆の天ぷら、さつま芋のサラダ、金平ごぼう、メンマの胡椒炒め、そしておまけの小鉢には牛肉煮まで付いている。これで850円とは、なんとも良心的な価格設定だ。

まずはメインのさばの塩焼きから箸をつけてみる。皮はパリッと香ばしく、身はふっくらと仕上がっている。塩加減も絶妙で、さばの旨味がしっかりと感じられる。脂の乗り具合も申し分ない。これぞ、定食屋の焼き魚という味わいだ。

空豆の天ぷらは、衣がサクサクで中の空豆がホクホク。季節を感じさせる一品だ。さつま芋のサラダは、甘みのある芋にマヨネーズベースのドレッシングが絡んで、優しい味わい。金平ごぼうは、ピリッとした辛みと甘みのバランスが絶妙で、ご飯が進む。メンマの胡椒炒めは、シャキシャキとした食感と胡椒のスパイシーさが食欲をそそる。そしておまけの牛肉煮は、柔らかく煮込まれた牛肉に染み込んだ甘辛いタレが、まさに「おふくろの味」といった感じだ。

別の日に訪れた時の焼き魚定食は、秋刀魚焼きがメインだった。この日の小鉢は、茗荷浅漬け、おきゅうと、手作り焼売、ゴーヤー煮物、白菜煮物と、これまた豪華な内容。おまけの小鉢には冷奴が付いていた。秋刀魚の脂が口の中でとろけて、茗荷の爽やかな辛味がよいアクセントになる。おきゅうとという珍しい食材も新鮮で、プルプルとした食感が楽しい。

またある日のしょうが焼き定食では、豚のしょうが焼きに加えて、玉子豆腐、辛胡瓜漬、胡瓜の浅漬け、茄子の煮物がメイン。おまけの小鉢にはゴーヤーの佃煮と茗荷の煮物が付いていた。豚肉は柔らかく、生姜の風味がしっかりと効いている。それぞれの小鉢も、一つ一つ丁寧に作られているのがよく分かる。

その季節の旬の野菜を食べることが、一番身体に良いのだと改めて実感する。春には春の野菜、夏には夏の野菜、秋には秋の野菜、冬には冬の野菜。それぞれの季節に最も栄養価が高く、最も美味しい状態の野菜を摂取することで、体は自然とバランスを保つのだろう。「キッチンおばちゃん」では、そんな旬の野菜を使ったお惣菜をたくさん出してくれる。一つ一つは小さな小鉢だが、それが積み重なることで、栄養バランスの取れた食事になっているのだ。

こういうお惣菜をたくさん食べさせてくれるこの店が、私はとても大好きだ。家で一人暮らしをしていると、どうしても手抜きの食事になりがちだし、コンビニ弁当やファストフードに頼ってしまうことも多い。でも、ここに来ると、まるで実家に帰ったような安心感を覚える。おばちゃんが作ってくれる料理は、どれも愛情がこもっていて、食べているだけで心が温かくなる。

本当にいい店だから、私もまた必ず来るし、このブログを読んでくださっている読者の方も、もし千葉市花見川区近くに寄ることがあったら、ぜひ一度足を運んでみてほしい。きっと、この店の魅力を分かってもらえると思うから。