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江東区亀戸「と㐂」旨いもので腹を満たしたいという欲望が叶う居酒屋

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旨いもので腹を満たしたいという欲望が叶う居酒屋

夕暮れ時の亀戸。駅から少し歩いたところに十間川にかかる福神橋がある。橋の上から見上げる東京スカイツリーは、夕日に照らされて実に美しい。634メートルの高さを誇るこの現代的なタワーが、下町情緒あふれる亀戸の街並みと絶妙なコントラストを描いている。そのスカイツリーの美しさに触れられる橋の近くに今夜や行く居酒屋がある。

店の雰囲気

「と㐂」の引き戸を開けると先客は6名ほど。カウンター席が中心の店内は、決して広くはないが、その分だけ店主との距離が近く、アットホームな雰囲気に包まれている。壁の黒板にはには手書きのメニューが書かれていて、本日のオススメメニューがある。常連客らしき人々が楽しそうに談笑している声が心地よく響く。一人で訪れても全く違和感のない、むしろ歓迎されているような温かさがある。

カウンターに座ると、目の前に置かれたメニューの豊富さに思わず目を見張る。一生懸命に書いたと思われる手書きの文字が踊る品書きを眺めていると、どれも美味しそうで選ぶのに迷ってしまう。まずは喉を潤すべく「下町ハイボール」を注文する。420円という価格も実に良心的だ。

と㐂-0904-下町ボール3

前割りされた原液に炭酸が勢いよく注がれる「下町ボール」420円

グラスに注がれた下町ハイボールは、炭酸の泡が勢いよく弾け、見ているだけで喉の渇きを感じさせる。一口飲むと、一瞬ウイスキーの芳醇な香りがするが、天羽の梅というエキス(多分)と焼酎が前割りされていて、それと炭酸の爽快感が口の中に広がり、一日の疲れが嘘のように軽くなっていく。このハイボールこそが、これから始まるひとり飲みタイムの幕開けとなる。

料理を注文し、ゆっくりとハイボールを味わいながら待つ時間も、この店の魅力の一つだ。カウンター越しに見える厨房からは、焼いたり、炒めたりしている匂いが漂ってきて、期待感をさらに高めてくれる。

と㐂-0904-肉豆腐いつもの

この肉の塊はがエアーズロックの様な「肉豆腐いつものサイズ」450円

「肉豆腐いつもの」が最初に運ばれてきた。450円という価格からは想像できないほど立派な一品が目の前に現れる。まさにエアーズロックのような巨大な肉の塊が、よく味の染みた豆腐の上に堂々と鎮座している姿は圧巻だ。この肉の存在感たるや、一目見ただけで今夜の満足度が約束されたような気分になる。

箸を入れると、肉はほろほろと崩れるのは長時間煮込まれた証拠だ。口に含むと、牛肉の旨味が口の中に広がり、甘辛いタレとの絶妙なハーモニーを奏でる。豆腐もまた、この煮込みの真髄を吸収しており、一口ごとに深い満足感が心を満たしていく。この一品だけでも十分に価値のある逸品だが、これはまだ序の口に過ぎない。

と㐂-0904-マグロの山かけ

山芋とまぐろぶつのゴールデンコンビ「まぐろの山かけ」450円

続いて「まぐろ山かけ」が登場する。450円でこの新鮮さは驚異的だ。真っ赤なマグロのぶつ切りが艶やかに輝き、その上にかけられた出汁入りとろろが美味しそうな光沢を放っている。見た目だけでも十分に食欲をそそるが、実際に食べてみるとその期待を大きく上回る美味しさに出会う。

マグロの身は適度な脂ののりがあり、口の中でとろけるような食感を楽しませてくれる。そこに出汁の効いたとろろが絡むと、和の旨味が一層深まり、日本酒が恋しくなるような味わいだ。このシンプルな組み合わせの中に、職人の技術と食材への愛情が込められていることがよく分かる。

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かりっとした衣で中はじゅわっと「とりのからあげ」280円

「鶏からあげ2個」は280円という価格でありながら、その存在感は十分すぎるほどだ。運ばれてきた瞬間から、外側のカリッとした衣と中のジューシーさが予感される。実際に食べてみると、外はサクサク、中はふっくらとしており、鶏肉本来の旨味がしっかりと閉じ込められている。

衣の下から溢れ出る肉汁は、口の中で爆発的な旨味を放ち、ハイボールとの相性も抜群だ。この価格でこのクオリティは、まさに下町居酒屋の真骨頂と言えるだろう。二個という数も、一人飲みには丁度良いサイズ感で、満足感と次への期待を同時に抱かせてくれる。

と㐂-0904-もつ煮込み

専門店じゃないからと侮るな「もつ煮込み」330円

「もつ煮込み 小」は330円という価格設定だが、その味わいは決して「小」ではない。運ばれてきた瞬間から立ち上る香りが、既に食欲を刺激してやまない。もつ焼き屋ではない居酒屋の煮込みということで、正直なところそれほど期待していなかったが、一口食べて完全に認識を改めることになった。

もつは柔らかく煮込まれ、口の中でほろほろと崩れる食感が心地よい。味噌ベースの汁は深いコクがあり、野菜との調和も絶妙だ。この煮込みは、他の専門店と比較しても全く遜色ない、いやそれ以上の旨さを誇っている。「と㐂」の料理に対する真摯な姿勢が、この一品からもよく伝わってくる。

と㐂-0904-おひとり様盛り2

「おひとり盛り」は650円でこの新鮮さとボリュームは驚きの一言だ。マグロ、タイ、カツオなどの刺身が美しく盛られ、一人飲みには十分すぎるほどの満足感を提供してくれる。それぞれの魚の個性がしっかりと活かされており、どれを食べても新鮮な海の恵みを感じることができる。

特にマグロの赤身は、濃厚な旨味を楽しむことができる。カツオは甘みがあり、タイは脂ののりがさらっとしてて絶妙だ。この価格でこの内容は、コストパフォーマンスという観点からも文句のつけようがない。一人で訪れた客への配慮が感じられる、心温まる一品だ。

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超ビックサイズでお腹パンパン「おにぎり大」320円

最後に注文した「おにぎり大 鮭」は、まさに大の名に恥じない超ビッグサイズだ。320円でこの大きさは、見た目のインパクトだけでも十分に価値がある。ほかほかと温かい握り飯は、中にたっぷりと詰められた鮭とともに、日本人のソウルフードとしての温かさを存分に提供してくれる。

一口かじると、ご飯の甘みと鮭の塩気が絶妙なバランスを保ち、これだけで大満足できる完成度の高さを誇っている。酒の締めとしても、また単体での食事としても十分に通用する逸品だ。この一つを食べただけで、心も胃袋も完全に満たされる充実感は、まさに下町居酒屋ならではの魅力と言えるだろう。

この店のハイライト

  • エアーズロック級の肉豆腐
  • 新鮮な刺身が堪能できる
  • 本格的なもつ煮込みの旨さ
  • 超ビッグサイズのおにぎり

 

基本情報

  • 店名:と㐂(とき)
  • 住所:東京都江東区亀戸2-19-12
  • 電話 : 03-4400-8757
  • 営業時間:14:00~23:00(月火木日)、15:00~2:00(金土)
  • 定休日:水曜日
  • 予算:2,500円
  • 駐車場:なし(近隣のコインパーキング利用)
営業時間・定休日に関しては、当時の情報となり政府措置やお店の都合により変わる可能性があります。本記事より極力店舗の電話番号も掲載しますので、事前に確認してから訪問することをおすすめします。

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この記事を書いている人
ひとり

下町生まれの下町育ちで毎日のようにどこかの居酒屋で一人飲みしています。たまには誰かと一緒に飲みに行きたいと思っていますが、約束がすごく苦手なので仲良くさせていただけるのであれば、当日突然誘ってください(^^♪

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