鶏刺しをつまみに赤星で流し込む名古屋屈指のおススメ老舗居酒屋
この日は昼のみで今池あたりをふらふらと。ここ今池は未だ自分自身での開拓が済んでおらず、未訪問の居酒屋が多い。焼き鳥が食べたくなってふらっと入ったお店だが、これがとても良い居酒屋だった。
店の雰囲気
看板の「鳥」が鳥のイラストとなっていて面白い。今でこそこの様な看板はあちらこちらで見かけるようになったが、このお店は昭和9年創業というから実に80年以上も続いている老舗居酒屋だという。そして看板に書いてある「朝挽き若鶏専門店」というフレーズから期待が膨らむ。
引き戸を開けると、先客は3名ほど。カウンターには10名くらい、小上がり4人かけのテーブルが4つほどあり、30名くらいは入れる居酒屋。ファーストオーダーは瓶ビール。
さすが老舗居酒屋だけあって通称「赤星」が飲める。店内は老舗居酒屋といえども、ちゃんと手入れがされていて、とても雰囲気がいい。テレビがついていて中日ドラゴンズの試合が流れている。
土曜日のゆるりとした時間が流れていた。そしてお通しをいただく。
近頃、「お通しがいる・いらない」が議論されているが、自分としては欲しい派だ。「食べたくないものを出されてお金を取られるなんてありえない」と言っている人もいるが、これは昔から居酒屋に存在する習慣だし、高価なわけでもない。居酒屋はサービスとして通常では提供できないような価格で提供しているところも多い。この煮物は薄味でありながら、しっかりと出汁が染みておりとても美味しい。つまみが来るまでの間のつなぎとして、ちゃんと役割をはたしているお通しだ。つまみは「きもさしみ」を注文
鶏のレバ刺身となるが、朝挽きというだけあて本当に新鮮で美味しい。一緒に出される胡麻油と塩でいただくと、口の中にまったりとした肝の味が広がりを見せる。昔は鶏に限らず牛でも豚でもレバが食べられていたのに、あの事件以来なかなか口に入ることが無かったレバ刺し。鶏のレバ刺しではあるけど、食べられたのは本当に嬉しかった。続いて焼き鳥をオーダー。
おまかせになるが、通常の焼き鳥が1本160円からなので少しお得なメニュー。左から、ねぎま・はつ・かわ・レバ・せせり。そして何も注文しなかったが、味付けは全て塩で提供される。敢えてタレを使わないのは、肉本来の味が分かるのと、肉の鮮度や質に自信がある現れ。もちろん絶対的に美味しい。つづいて冷奴をオーダー。
これは結構量が多く、豆腐3/4丁ほどあります。冷奴といえども手を抜かず、切り口は飾り切りが施してあり薬味は生姜・みょうが・大葉・鰹節・ごま。そして少し甘目のしょうゆが入っており、九州で食べるような味がする。冷奴一つでこれだけのこだわりをしているのには感心した。
外は雨が強くなってきたようで、それを言い訳に赤星を計3本は飲んだ。店内にふっと目をやるとカウンター席はいつの間にか満席。地元の常連さんたちが鶏刺しをつまみにゆっくりと飲んでいる。
そして店員さんたちもキビキビとオーダーを取ってくれて実に気持ちがいい居酒屋。永年愛され続けられる理由は一度来てみれば分かる。おススメの居酒屋ベスト10入り決定だ。
この店のまとめ
- 80年以上続く老舗居酒屋
- 鶏の刺身が新鮮で美味しい
- ビールは赤星
基本情報
- 店名 : 朝挽き若鶏専門店 鳥のちから
- 住所 : 愛知県名古屋市千種区今池5―2―1
- 営業時間 : 14:00-21:00(月-金) / 14:00-20:00(土)
- 定休日 : 日曜・祝日
- 予算 : 2,000円
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