小学生の頃、僕らは仲の良い5-6人でいつも友達の別荘に行っていた。別荘といっても平屋のトタン屋根で風呂はない。トイレはおきまりの「ぼっとん便所」だし、はっきり言って廃墟のような「ほったて小屋」だった。毎年夏休みの2週間あまりをその家で、しかも子供たちだけで過ごす。サバイバル感満載の生活だった。行きと帰りだけは大人が運転する車で連れてってもらうが、それ以外は全て子供たちだけで何でもやらなければいけない。食事や洗濯、掃除もする。参加するためには条件があって、米を2kgと5千円の費用が必要だったが、貧乏だった自分の家庭は5千円を出すのがちょっと苦しかった。5千円はそれ以外の野菜や肉などに充てられて、宿代は全くのタダだった。今思えば5千円で子供を2週間預けられ(?)貴重な体験をさせられるのだから親としては良かったのだと思う。
夏休みの子供だけのサバイバルの話はまたの機会に書くことにする。そしてその5千円をどう捻出したかたいうと親には米2kgだけで良いと嘘をつき、小学生なのに手伝いをしてお金を稼ぐことにした。手伝いと言っても友達の家が運送屋兼引っ越し屋だったので頼みこみ、どうにか手伝いをさせてもらって5千円を稼いだ。今、思うと小学生なんて何もできないから助手席に乗って、運転しているお兄さんにガムを差し出したり、地図を取ってあげたり、汚れた家具を拭いてあげたりその程度だった。そして終わるとお兄さんが5千円を小遣いとしてくれて、こう言ってくれた「腹減ったろ?ラーメンでも喰ってこうぜ!」
「お前は辛いの食えるか?」と聞かれ大丈夫だと告げた。「このラーメン屋はタンタンメンが旨いんだよ。お前もタンタンメンでいいよな?」と言われ、選択肢がない僕は無条件でタンタンメンを食べることになった。その時タンタンメンというものは食べた事がなくて初めての体験だった。運ばれてきたラーメンにはこれでもか!とひき肉が乗っていて、少し辛かったけど今まで食べたことのない最高に旨いラーメンだった。
もう何十年も前の話。今はパーコー麺が有名らしい。その当時もあったのかは良く知らないが、先日テレビを見ていた時、「寺門の取材拒否の店」というので出ていた。周辺や店内にはモザイクが掛かっていたが、多分珉珉だろう。直近で自分が食べたのは普通のラーメン640円だが写真を見て分かるとおり、普通のしょうゆラーメンというより澄んでいて濃厚な味が美味しい。その内また、「タンタンメン」を食べに行きたいと思う。
この店のまとめ
- 取材拒否のお店
- 今はパーコーメンが有名らしい
- ちょっと変わったしょうゆラーメン
- もちろんタンタンメンも旨い!
基本情報
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- 店名 : 珉珉
- 住所 : 東京都墨田区墨田2-5-4
- 営業時間 : 11:30-14:00 / 18:00-24:00
- 定休日 : 火曜日・第二第三水曜日
- 予算 : 1,000円以下
この店に関係するリンク
無し
訪問記録(都度書き足していきます)
頼んだもの :醤油ラーメン
感想 : 今日は自転車こきこきやってきたのだけれど、夜は醤油と塩ラーメンの二択だと知らず・・・。本当は思い出のタンタンメンを食べたかったのにぃ。でも醤油ラーメンも安定のおいしさなので問題ないですけどね。今日録画していた「ニンニク大好き芸人」を観たのでニンニクを2杯も投入しちゃいました。やっぱりニンニクっておいしいよね。キョーレオピンパワーだ!「パワー!」