美味しいもつ焼きと下町ハイボールの飲める店
この店に出会ったのはもう10年以上前。今の場所から数十メートル離れた場所に元々はあり、かなり年期の入ったお世辞にも綺麗な店とは言えなかった。もう移転してから数年が経つ。久しぶりに顔を出してみた。
店の雰囲気
店内はカウンターに10名くらいと、2人掛け、4人掛けが6つくらい。個人的には移転前の方が趣あって良かったと思っている。が、時代の流れとともに見るからに汚い店構えでは客足も遠のいていっていたのだろう。新店舗は非常に綺麗になってテーブル席も増えた。最近では若い人たちが行列に加わっていることも良く目にする。訪問するのであれば出来るだけ早い時間を狙らって行った方がすんなりと入れると思う。早速 “下町ハイボール” をオーダー。
黄色味がかった焼酎ハイボール。これを下町ハイボール(以下、ボール)と呼んでいる。強めの炭酸で焼酎を割っていて、それに別のフレーバーが足されている。下町の居酒屋ではこのフレーバーのレシピが企業秘密となっており、酸っぱい・甘いなど工夫を凝らしている。この一杯が280円で飲めるのはかなりお得だと思う。つまみはかしら塩をオーダー。
ここのかしらは歯ごたえも良く、噛むとじゅわっと肉汁があふれ出す。何とも言えない美味しさだ。その他のおススメメニューは「厚揚げ納豆」「つくねの塩カレー」「なんこつ塩」など。「つくねの塩カレー」とは、つくねの塩やきにカレー粉をまぶしてあるもの。つくねのたれカレーもあるが、たれの味がカレー味を打ち消してしまうのであまりおススメできない。つくねの塩カレーは一度食べて欲しい一品だ。続いて “まご焼き” をオーダー
そしてこの店で大好きなメニューと言えばこの “まご焼き” いわゆる ”きぬかつぎ”
この ”まご焼き” ”きぬかつぎ” という名前を調べていくと以下のようなことが分かった。
そして里芋は、親芋から多くの子芋が出来て、その次に孫芋が出来る。その孫芋がみんなが食べている里芋にあたる。
と、いうことで両方のメニューの名前がなぜなのか?大体分かりました。
このまご焼きの横に乗っている味噌は大松秘伝の味でピリッと辛く後を引く。この味噌を付けた「かしら味噌」や「厚揚げ味噌」も人気メニューです。
大松には毎日のように通っていたが、毎日のように同じものばかりを注文していた。お目当ての「かしら味噌」が売り切れていると店員のおばちゃんが残っているものリストを進んで見せてくれた。
この店では美味しいものを食べさせてもらう他に、様々な事を学ばしてもらった。主には「自分の仕事に線を引かないこと」「従業員同士助け合うこと」「効率を追求すること」など、狭い店内の中を数名の従業員が声を掛けあい、助けあい、お客さんを待たせない、満足をさせるという事が徹底されている。それは店主が激を飛ばしてやっているのではなくて、従業員ひとりひとりが自ら考え行動していることが素晴らしいと思う。その当時「どうしたらこんな風にできるのだろう?」と真剣に考えながらボールを飲んでいた。
その後、ここの従業員の方々が、独立して店を始めることが多く、そのどこの店に行っても美味しい下町ハイボールやもつ焼き、それとお客さんを大事にする心が受け継がれていっている。綾瀬には他にも様々な美味しくて、安い居酒屋があるので是非足を運んでもらいたいと思う。
この店のまとめ
- 下町ハイボールが飲める
- カシラ味噌は絶対に頼みたい一品
- 従業員の動きが素晴らしい
基本情報
- 店名 : もつ焼き専門 大松
- 住所 : 東京都足立区綾瀬2-24-4
- 営業時間 : 17:00-23:00
- 定休日 : 日曜・祝日
- 予算 : 1,500円以下
この店に関係するリンク
ギャラリー
訪問記録(都度書き足していきます)
日付 : 2016/9/27
頼んだもの : かしら塩(400円)・ボール(280円)×2
感想 : 店頭の行列が無かったので久しぶりの訪問。昔は毎日のように通っていたけど、今は常連とは程遠くなってしまっています。
頼んだもの : かしら塩(400円)・まご焼き(400円)・ボール(280円)×2
感想 : 久しぶりの訪問。店員のみなさんも相変わらず元気で安心しました。綾瀬でもつ焼き食べるならやっぱり大松です。