こんな歳になってもたまに、極たまーに昔の事を思い出すことがある。
ある時、親に隅田川沿いの何かのお祭りに連れていってもらった。そして、そこに「キャシャーン」という正義のヒーロー(みんな知らないだろうな・・)が居たので、親が一緒に写真を撮ってあげようと側に寄った時に自分は「大大大号泣!!!!」 なぜかとても怖かった想い出がある。
両親は共働きで忙しく、それでもたまにはそういう場所に自分を連れていってくれた。普段忙しくしているので、保育園のお迎えはいつも、姉ちゃんが来てくれていた。保育園の帰り道、いつものお菓子屋さんの前で必ず自分はこう言っていた。
とーもころしたべたいぃぃぃぃぃ―――――!!!!!
その店はヤマザキの店で、冬だけだったと思うが、肉まん蒸かす機械の一番下にトウモロコシが入っていた。もちろん、姉ちゃんはそんなお金を持っているはずもなく、毎回買ってくれない。むしろ毎回・・・
うるせーーーーーーんだよ、お前は!!!!!(-“-)
と怒られる。
たぶん、姉ちゃんはそれを母ちゃんに話していた。そしてある日の帰り道、姉ちゃんがこう言ってきた。
とうもろこし食べたい?ちゃんと「とうもろこし」って言えたら買ってあげるよ♪
ほんと?「とうもころし!」
だから違うって「とうもろこし」
「とうもころしぃぃぃ!!!!」
違うよ「とうもろこひっ!」
「・・・・・・?」
二人は笑った。
そして上手く言えなかったけど、とうもろこしを買ってくれた。内緒で母ちゃんがお金を渡してくれていたらしい。
確か1本50円。店のおじさんが仲良く食べなさいと言って半分に割ってくれたっけ。
もう、「とうもろこし」は「とうもころし」でも「とうもろこひ」でもよくなった。二人でホカホカのとうもろこしを食べながら帰った。すごく良い想い出になっている。
時は流れて現在。この店名「宮本むなし」は創業者のお子さんが宮本武蔵を上手く言えずに「むなし」と言っていたらしい。それを店名にするのはいかがなものか?と思ったが、たぶん自分のように何か想い出があるのだろう。
◆つぼ漬
名古屋ではチョイチョイ見かけるこのお店。24時間営業で定食が安く、ご飯もお替り自由。東京でいうと「やよい軒」と同じような業態。若ければこのつぼ漬けで何杯でもご飯が食べられるがお替り1回で腹パンMAX状態。
◆やさい炒め定食
頼んだのは野菜炒め定食。目玉焼きが乗っているのが少し嬉しい。特に美味いという訳でもないけど、学生の頃だったらヘビーローテしているかも知れない。
ふっと「今、上手く言えない言葉」って何だろ?って考える。
感謝を伝える言葉とか、人を褒めるような言葉、人を励ますような言葉・・・。それをもっと心から素直に言えるようになれたらなぁと思う。そうすればホカホカのとうもころしが無くても人を笑顔にできるのではないかな。
この店のまとめ
- 安価で食べられる定食屋
- ご飯が食べ放題
- 店名の由来は言い間違い
基本情報
- 店名 : めしや 宮本むなし JR名古屋駅前西口店
- 住所 : 愛知県名古屋市中村区椿町7-17
- 営業時間 : 24時間営業
- 定休日 : 無休
- 予算 : 1,000円
この店に関係するリンク
なし
訪問記録(都度書き足していきます)
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